
(1)UME
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正式名称:中東連合
総人口:約240万
首都:バグダッド
元首:アブドゥル・ハディル総司令
兵力:30万余
主な戦力:
エリドゥータイプを中心としたマスタースレイブ約2,000機
武装車両3,000両
大半が歩兵であり、パワードプロテクターを初めとした歩兵用装備も不十分だが、救国の志から士気は非常に高い。
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●審判の日以前のUME
UMEは、元々2033年にイラクを中心に、サウジアラビア、クウェート、ヨルダン、リビアが加わって形成された軍事同盟でした。21世紀初頭から世界を政治・経済・軍事の各方面で席巻していたPOA(太平洋同盟)に対抗する為に、UMEは結成されました。
UMEの結成時、親POA政権が統治していたクウェートの首都を破壊し、半ば併呑する形で連合に組み込んだことが、仇敵としてイラクを狙っていたアメリカを初めとするPOAにクウェート解放という大義名分を与える形となり、多国籍軍によるUMEへの攻撃、第2次湾岸戦争が勃発しました。
第2次湾岸戦争の開戦当初、砂漠戦に強いUMEの主力マスタースレイブ(MS)エリドゥーを中心としたUME軍は、一騎当千の奮戦振りを見せましたが、多国籍軍の圧倒的物量の前に後退を余儀なくされました。
劣勢を強いられたUMEは、不利な戦局を切り抜ける為、負傷兵を機械の手足で強化し、MSに劣らぬ戦力を持つ異形の兵士サイバー猟兵として投入。更にPOAに対抗する為に研究・訓練してきた秘密兵器『ESP部隊』を投入し、多国籍軍の政治・軍事的指導者を標的とした超能力テロによる反撃を行いました。
サイバーとエスパーという新時代の兵器の投入が、多国籍軍の指揮系統と兵の士気を崩壊させ、1年と掛からずに多国籍軍が勝利すると思われた第2次湾岸戦争は世界全土に被害が広がり、泥沼の第3次世界大戦へと突き進んでいきました。
一時は勢いに乗ったUMEでしたが、数年後には、多国籍軍の指揮系統が再編され、エスパーやサイバーを投入してきました。これによって、UMEの奇兵戦術も当初の効果が失われ、2040年代には、再び地力の差でUMEは追い詰めらていきました。
●審判の日から大暗黒期
多国籍軍の徹底的な対策によって切り札であるESP部隊も多くが失われ、国力は疲弊し戦力も残り少なくなったUMEが敗北を迎えようとしていた時、未曾有の大災害『審判の日』が訪れました。10年に渡る戦争で疲弊の極みにあったUMEの民にとって、この災害は過酷極まりないものでした。僅かに残されていた政治・軍事の統制機構は災害の前に、多数の命と共に完全に破壊されました。
『審判の日』から続く大暗黒期において、法や秩序に見放された民は、血縁・地縁によって団結し数百人、数千人といった単位の氏族を形成しました。各氏族は、自らの氏族が生き延びる為に、残された民の一部しか救えない乏しい食料を巡り血で血を洗う争いを繰り広げてきました。
食料を奪い合うという原始的な闘争の果て、度重なる災害と気候の急変に傷ついた大地が養える所まで人口が減少し、ようやく落ち着きを見せたのは2050年代も半ばに差し掛かった頃でした。
●団結から闘いへ
ようやく落ち着きをみせたUMEに、再び滅びの使者が訪れました。新たなる滅びの使者は、ヨーロッパから風に乗って運ばれる暴走した致死性ナノマシン一般に『死の風』とよばれるものでした。
『死の風』は作物を枯死させ、体力の無い者に免疫性疾患を引き起こし、命を奪っていきました。初めはごく狭い範囲で稀に引き起こされる現象であった『死の風』は、ヨーロッパの復興に呼応するかのように範囲を広げ、UME北部の民を南へと追いやって行きました。
比較的環境の安定して争いが少なかった北部の民が、激しい氏族間の争いを繰り返してきた南部地域に流入した事で、UMEの生活圏における食料供給は需要に追いつかなくなり、再び争いが起き始めました。
この争いを止めたのは、UME軍の名将として知られたアブドゥル・ハディル中将した。ハディル中将は、UMEに滅びをもたらす『死の風』が天災ではなくヨーロッパの民が起こした人災であるという事実を広め、争いつづける各氏族に団結を呼びかけました。各氏族は、やがて来る滅びから逃げ最後に滅びる者を選ぶ為の不毛な争いをやめ、故郷と愛する者を守る為に共通の目的へ向けて団結しました。
その共通の目的は、故郷を死の大地に変え、幼子の命を奪う『死の風』を止める為、その元凶となる悪魔の機械『カルネアデス』を破壊する事でした。『死の風』は領域を広げ、200万の民を養うことができない所までUMEの民は追い詰められました。愛する家族を守る為、戦えるものは皆武器を取って立ち上がり30万の勇士は、どれだけの軍事力や兵器があるかも解らない未知なるヨーロッパの地へと踏み込みました。
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(2)UMEの組織構造 |
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現在のUMEは、『審判の日』以前のUMEと異なり、『カルネアデス』破壊という共通目的の為に集まったアラビア半島とリビアに生きる諸氏族からなる連合体です。各氏族は血縁者や同じ町の出身者が集まった集団で、度重なる大災害と食糧不足を氏族内の強固な団結で乗り切ってきました。氏族の中には、住み分けが成立する安定期に入るまで10年間の混乱期にはお互い争っていた氏族もあり、元UME加盟国以外の氏族もいるため、UME全体が巨大な一組織とは言えない状態です。
氏族代表会議の信任を受けたアブドゥル・ハディル中将が総司令部を作り、全軍の総指揮を行っていますが、氏族間の確執がなくなった訳ではないので、共通の目的が揺らいだり、氏族間の利害が一致しない状況が発生した場合には、総司令部の命令が通らない状況も発生するという危ういものです。
特に旧リビアのUME残党軍が中心となった西部方面軍は独立性の高い軍団となっています。
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(3)UMEの勢力圏 |
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2057年10月ヨーロッパに進攻したUMEは、イスタンブールとその周辺離村部を制圧。更に、バルカン半島一帯へ勢力を広げました。別働隊を編成しヴェネチアとその周辺部を占拠。リビアのUME残党軍を中心とした西部方面軍はイベリア半島を制圧するに至っています。
しかし、小アジア半島からシナイ半島にかけて、又北アフリカ地中海沿岸部の広域にわたって、暴走したナノマシンが『死の壁』と呼ばれる致死領域をつくり隔てられている為、本国との人的物的なやり取りはおこなわれていません。
食料など物資が乏しいUME軍は、占領地での徴発を避けて通る事ができない事情から、現地住民の反感は根強く住民は協力的ではありません。この時代の大都市の人口に匹敵する人数を擁したUME軍はその一部を後方要員とすることで、住民のサボタージュなどのマイナスを補っています。
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(4)UMEの目的 |
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UMEの目的は、中東に生きる者達の生存です。特に『死の風』によって危機にさらされている子供たちを守ることが最優先の目的です。
子供たちを守る為、男たちは銃を取り生命の危険を冒してまで濃密な致死性ナノマシンの漂う『死の壁』を越えてヨーロッパに入りました。『死の風』の元凶となるカルネアデスを破壊できれば、子供たちを救った上で豊かな故郷を取り戻す事もできるのです。
残された子達を救い、父祖の地を取り戻す為、『死の風』の元凶となるカルネアデスを破壊する事、これがUMEの共通の目的となっています。
2057年10月にヨーロッパに進攻したUMEは、現在イスタンブール周辺部とバルカン半島を制圧、更にヴェネチア周辺を制圧し、リビア出身の西部方面軍がイベリア半島を制圧し、三方向からベルリンにあると言うカルネアデスを目指しています。
UMEの大半が集結する東部方面の当面の障害となっているのが、ヨーロッパにおける第三勢力エヴァーグリーンです。多数のエスパーを擁しながら中立を標榜するエヴァーグリーンに対し、強攻策を取るか、外交によって平和裏に通過するのかで氏族間の意見も割れています。
精鋭マスタースレイブ部隊を中心としてヴェネチアに進攻した東部別働隊は、最短距離でのベルリン攻撃を目指していますが、補給の困難さと途中に立ちふさがるミュンヘン要塞の存在が最大の障害となっています。
リビアのUME残党軍を結集した西部方面軍の向かうピレネー山脈には、要塞が建造され、連邦の主力が集結しています。
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(5)UMEの職業 |
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UMEに所属するPC達は、UME軍の中核をにない一軍を指揮する指揮官や、前線のエースとして期待される者達です。主力兵器マスタースレイブを操るマスタースレイブパイロット、火力移動力に優れた車両を操る支援車両パイロット、強力な歩兵としてのサイバー猟兵といった中核戦力を担う職業と、他のPCや多数の歩兵部隊を指揮して戦場を動かし他勢力との外交も行う前線指揮官という4つのUME既存の職業に加え、カルネアデスを止めて中東に生きる人々を守ると言う目的に共鳴してUMEに参加しているプラハ研出身の特務エスパーという外人部隊があります。
【マスタースレイブ(MS)パイロット】
整備性と汎用性のバランスに長けた主力兵器マスタースレイブを操るエースパイロットです。第3次大戦からのベテランからルーキーまで戦歴は様々ですが、技量的に高く評価され、UMEを支える主力であるマスタースレイブ隊のエースとしての働きを期待されています。
マスタースレイブパイロットには、自分用のマスタースレイブが与えられ、それを維持して戦う事が求められています。与えられるマスタースレイブは戦線によってまちまちですが、概ね経歴の豊かなもの、才能の豊富なものに優先して良い機体が回されます。
マスタースレイブは使用するパイロットに合わせて調整する必要があり、極端に大柄なものや極端に小柄なものは補給上の問題で嫌われます。歩兵などと比べ、パイロットの体力の差があまり出ないこともあり、160cm台のやや小柄な体格のものが多い傾向にあります。
※所持するマスタースレイブはPC専用機ですが、軍の保有する物であるため無断使用や持ち逃げは厳しく罰せられます(死刑も珍しくありません)。MSの稼動時間は満タンでも1週間程度であり補給無しで活動を続けることはできません。
【支援車両パイロット】
支援車両パイロットは軍用オフロード車やキャリアといった支援車両を操る術に長けた車両部隊のエースです。構造がシンプルで故障に強く、移動距離や搭載力に優れた車両は兵員やマスタースレイブの輸送、火砲による援護攻撃等戦場になくてはならない存在です。特に技量に優れた支援車両パイロットは敵地での輸送任務や支援攻撃等でマスタースレイブにも劣らぬ重要な働きを期待されています。
支援車両部隊には、移動力の低いマスタースレイブにはできない機動力を必要とする任務や、移動を続けるUME軍の移動司令部的な機能を求められる場合もあり、MSほど前線での活躍はありませんが、欠かせない存在です。
※クラス特典で何れかの車両を所持しない場合、専用車両を持たない交代要員や補給待ち状態として扱われます。クラス特典で所持した車両は、PCの専用ですが軍の支援によって燃料や補給部品が供給されています。
【前線指揮官】
前線指揮官は作戦を立案したり、実際に部隊の指揮を取ったりする軍の士官たちです。UME軍は、第3次大戦の事実上の敗北と続く『審判の日』と『大暗黒期』によって壊滅的打撃を受けました。カルネアデスを止めると言う目的の為、装備も技能もないまま故郷を救う思いだけをもって戦う素人兵を纏め上げる軍事の専門家がこの前線指揮官です。
前線指揮官は軍事の専門家として、部隊の管理運営から作戦行動、更に現地指揮官としての占領地や第三勢力との折衝など、武器を持って戦う以外の全てを期待されています。
年齢・経歴によって階級は様々ですが、旧UME軍当時の階級より実際の前線指揮官としての能力や功績によって判断される傾向にあります。
※UME軍はその伝統的に女性の指揮官をおきません。前線指揮官を選択した場合すべて男性とさせていただきます。
【サイバー猟兵】
サイバー猟兵は、第3次大戦中にUME軍が戦線に投入した軍事用非人間型(人間に似せる外装を持たない)ハーフサイバー兵士の生き残りです。サイバー故のパワーから歩兵部隊の中核戦力となることを期待されています。
連邦製の人間型ハーフサイバーに比べパワーに優れる傾向があり、通常の歩兵が使用できないMSクラスの大型火器を使用した戦術を得意とします。MSが使用できない状況での戦闘や隠密性を活かした闘いが本領を発揮できる場所です。
【特務エスパー】
特務エスパーは、UMEに生きる人を救う為に、UME軍に協力しているエヴァーグリーン出身のエスパーやその支援スタッフです。UME軍の外人部隊として組み込まれています。
UMEに協力する動機は様々ですが、UME側からみれば死の風を呼ぶカルネアデスの恩恵を受けたヨーロッパ人に対する信用度は低く、辛い立場にあります。
元職業をエヴァーグリーンの、平和条約巡察士、エンジェル、医療スタッフから選択する事ができます。各職業の能力や役割についてはエヴァーグリーンの職業解説を参照してください。
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