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(1)連邦の戦力
カールレオン・フォン・リューディガー総統 正式名称:汎ヨーロッパ連邦
総人口:約1,200万
首都:ベルリン
元首:カールレオン・フォン・リューディガー総統
兵力:約8万

主な戦力:
オールサイバーのサイバー騎士約500名を中核とした1,500名の騎士団が連邦直属の機動兵力である。騎士団の移動用の脚として、飛行船『ファーブニル』『ワイバーン』『ワイアーム』の3隻を保有。また、騎士団はEU軍が使用していたシンクタンク『バッハフント』を80両保有し、ミュンヘン要塞防衛戦力として使用。
連邦直属の兵力の他に、各都市や離村は独自の駐留部隊や自警団を持ち、その合計は8万に達するが、各都市や離村単位で独立した部隊にすぎず、統制された軍編成になっていない。また警察力を兼ねた人員なので戦場での動員力は制限される。

●サイバー騎士団『リンドブルム』の成立
 『審判の日』以後のヨーロッパに初めてたった主権国家『汎ヨーロッパ連邦』設立の立役者である連邦騎士団『リンドブルム』は、大暗黒期の混乱著しい2046年に騎士道的理想の実現を掲げて成立しました。

 EU軍サイバーコマンド隊長カールレオン・リューディガー中佐率いるサイバーコマンド中隊が、未曾有の大災害で混乱を極めたヨーロッパの中で、やはり混乱していたベルリンを持ち前の機動力によって安定させ、機能停止した指揮系統から独立した治安維持部隊としてベルリン市民の信頼を勝ち取りました。
 治安を維持する力として頼られる存在であったサイバーコマンド部隊も、組織的軍事力・警察力のない混乱期には、強大過ぎる圧倒的な力でした。市民の中には、唯一の強大すぎる力に対する拭いきれない不安が存在していました。
 この市民の不安を拭う為に、カールレオンはヨーロッパの人々になじみの深い、騎士道の精神をサイバー達一人一人の行動規範として導入することを隊員たちと決めました。『自己の誇りに賭けて、人々に尊敬される騎士であれ』と言う精神を掲げ、サイバーの隊員一人一人がサイバー騎士として自己を律すると同時に、他のサイバーに対する相互監視するシステムを築きました。
 2046年、カールレオンはサイバーコマンド隊をサイバー騎士団『リンドブルム』として再編し、理想的騎士道を実践する事によって人々の信頼を勝ち取りました。再編されたサイバー騎士団は、活動範囲を広げて治安の保たれた地域を拡大していきました。サイバー騎士団の名声が高まるにつれ、ヨーロッパ各地で補給・整備を受けられずに困窮したサイバーが集まってきました。集まったサイバーの中から『騎士の誇り』を受け入れた者をサイバー騎士として加え、騎士団はその勢力をさらに拡大してきました。


●カルネアデス起動と汎ヨーロッパ連邦の建国
 『審判の日』以後、度重なる地殻変動と気象災害はヨーロッパの地形を大きく変化させました。地殻変動の影響で数千年に渡り高緯度(ヴェネチアが稚内と同緯度、ベルリンは樺太の北端と同程度の緯度)地域であるヨーロッパに温暖な気候をあたえていた暖流が失われて、寒流が流れ込むようになりました。海流変化による寒冷化に加えて、『審判の日』で太陽の光を奪われ地球全体の温度が下がったため、『審判の日』からヨーロッパの平均気温は毎年3度ずつ低下し、2050年を待たずに不毛の大地となり、氷河に飲まれる所でした。
 サイバー騎士団の科学顧問として協力していた科学者ツァハリアス・エルフェンバインは、観測データからヨーロッパ凍結の危機をカールレオン騎士団長に伝え、解決策として研究途中で放棄されていた気象制御装置の捜索と完成を提案しました。無法の荒野と化していたヨーロッパ全てを守るという目的を掲げ、活動を受け入れられてきた『リンドブルム』は、ヨーロッパを凍結から守る為、気象制御装置の捜索と整備を行いました。
 2048年の秋、ツァハリアスを中心とした技術チームの働きで、ようやく起動できるところまでこぎつけた不完全な気象制御装置を起動し、ヨーロッパが氷河の底に沈む事が回避されました。ヨーロッパを救う為に起動した気象制御装置は『カルネアデス』と名付けられ、大自然の脅威からヨーロッパを守る防波堤として管理されています。このカルネアデスの起動が間に合わなければ、2048年中にヨーロッパ全域で数十万の餓死・凍死者が出ると試算されていただけに、その事実を知る旧ドイツ圏の都市や離村部で歓迎され、カルネアデスをより確実に守る為騎士団を中心とした連邦の設立が望まれました。
 翌2049年7月31日汎ヨーロッパ連邦が、ベルリン・アムステルダムを初めとした15の都市と278の離村が加盟して建国されました。この時サイバー騎士団『リンドブルム』は連邦騎士団『リンドブルム』となり、各都市や離村から独立した戦力として連邦内外を問わず治安を維持するために活動する軍事力となりました。連邦の初代総統には『リンドブルム』騎士団長カールレオン・フォン・リューディガーが就任しました。
 連邦騎士団『リンドブルム』は1都市の利害とは独立した、総統の意志を遂行する実行力として、総統自身を監視する機構として働きを担う事になりました。主な活動範囲を連邦国外に広げ、治安の回復と共に国土を広げていきました。

(2)連邦の組織構造
 連邦は、加盟各都市・離村の自治政府とそれを束ねる連邦政府からなっています。加盟各都市・離村に対する義務と権利を示した連邦法と騎士団の責務と立場について示した騎士典範の二つの法によって統治されています。
 連邦法は、加盟都市が追う義務として人口に比例した課税と近接地域の防衛にあたり騎士団から要請に応じて保有戦力の2割までを供出する事を定めています。その代償として連邦加盟都市は有事の際に連邦騎士団による保護を受け、連邦からの援助物資を受けられることになっています。
 騎士典範は、サイバー騎士を強い力を持った特権階級として通常の法規から独立させ、サイバー騎士として生きる為に必要な便宜を受けられる事を保証しています。その特権の代償として、ヨーロッパの平和と秩序を維持する為に率先して活動する事を義務付けられています。中でも、外敵や犯罪者と戦う事と騎士の誇りを全うしない背徳の騎士を討つ事が最も重要な義務とされ、これを『騎士の誇り』と呼んでいます。
 連邦の司法・立法・行政は、加盟都市代表と地域ごとに選抜された離村代表からなる連邦評議会が行っています。

●騎士典範
 騎士典範として定められているのは、たった5つの条文であり、実用的な『法律』ではありません。
 この騎士典範はリンドブルム騎士団創設時に、騎士団長カールレオンにより布告された物で、中世ヨーロッパの騎士典範とは別の物となっています。
<騎士典範条文>

第1条:騎士は正義の戦いにおいて勇敢でなければならない。
第2条:騎士の戦いは、誇り高い堂々したものでなければならない。
第3条:騎士は信義に拠って立ち、虚言を弄してはならない。
第4条:騎士は秩序を維持し、弱者を保護しなければならない。
第5条:堕落した騎士に死を与える事を躊躇ってはならない。

 普通に『騎士典範』と言うと、以上の条文に加えて『現在までの様々な判例』が含まれています。
 しかし、過去の判例が常に正しいという事はありません。
 騎士は常に『騎士典範』と『自分の心』とを照らし合わせて、最も良いと信じる行動を行うべきなのです。

 この結果、騎士同士の意見が相反し、騎士団としての統一行動に問題が生じる場合があります。
 多くの場合は、騎士団参謀による調停や説得により解決しますが、どうしても意見が対立する場合は、下記のような手順で意思統一を図っています。

<騎士決闘>
 調停が不可能な程騎士同士の意見が対立した場合『騎士同士の一対一で行うの騎士決闘』により意見を統一します。
 この決闘は『勝者の意見を自分の意見とする事を誓約して』行われ、どちらが勝っても意見統一がなされる仕組みとなっています。
 なお、それぞれの意見を複数の騎士が支持していた場合は『勝ち抜き戦』によって勝者を決定します。

※騎士典範は、サイバー騎士だけでは無く、アイアンメイデンや騎士団参謀にも適用されますが、サイバー騎士程厳格には適用されません。
 また、第5条に従って、騎士を裁く権利は『サイバー騎士』のみに許されています。

(3)連邦の勢力圏
 2058年現在、連邦はその勢力範囲を西はピレネー山脈の北側まで、東はワルシャワ近郊まで広がっていますが、チェコスロバキア地方はエヴァーグリーンの勢力圏となっており連邦の勢力下に入る事を拒みました。この為ドイツ地方の南東側には連邦の勢力は伸びていません。

(4)連邦の目的
 連邦は、無法の荒野となったヨーロッパに新しい秩序を打ち立て、ヨーロッパに生きる人々の生命を守る事を基本理念として成立しました。一度社会秩序が崩壊し生命を脅かされてきた人々に秩序の回復は快く受け入れられました。
 ヨーロッパに生きる人々の生命を守ると言う理念は、武装した野盗や犯罪者といった治安を乱す暴力だけではなく、ヨーロッパ全域を凍結させようとする狂った自然に対しても貫かれています。狂った自然に対抗する武器として気象制御装置『カルネアデス』を起動し現在に至るまで維持しています。
 現在は、侵略してきたUMEからヨーロッパに生きる人々を守る為に、防衛を固めています。三方から迫るUME軍に一方でも突破された場合、カルネアデスが破壊される危険があります。今カルネアデスが停止したら、ヨーロッパ全土が凍結し連邦国民1,200万だけではなく、周辺地域を含めた数千万人の殆どが生存できなくなります。

(5)連邦の職業
 連邦に所属する職業は、ヨーロッパの平和と秩序を維持するために活動する連邦騎士団『リンドブルム』を構成する者達です。前線で身体を張って戦うサイバー騎士、騎士団の活動全般をサポートするアイアンメイデン、騎士団の頭脳として活動する騎士団参謀と言う従来の騎士団構成員に加え、連邦に投降して協力する投降中東兵士やヨーロッパを守る為に連邦に参加するプラハ研出身のエスパーコマンドを組み込んでいます。


【サイバー騎士】
 サイバー騎士は、連邦設立の中心となった連邦騎士団リンドブルムに所属するオールサイバー達です。『自己の誇りに賭けて、人々に尊敬される騎士であれ』と言うただ1つの戒律を胸に、自らを律する事が義務付けられています。
 騎士団の中核をなす者達で、高機動運動を初めとした超人的なサイバーの力を持って前線で戦うのが主な使命となっています。大暗黒期に補充が困難であった銃器の使用は敬遠され高周波ブレードを中心とした格闘武器を使用して戦います。
 サイバー騎士の二大義務とされる事が、連邦の領民を守る為外敵や犯罪者と戦う事と、騎士の誇りや義務を全うしない背徳の騎士を討つ事です。騎士団は騎士の義務と誇りを全うすることによって、人々の尊敬と信頼を得ているので二大義務は何よりも大切な事です。
※サイバー騎士のPCは、己の誇りに恥じないならば、非武装の民間人の大量虐殺やその他の非人道的な行為を行う事が許されます。しかし、その行為を許さないサイバー騎士が己の誇りに賭けて、非人道的行為を行った騎士を討つ事も許され推奨されています。

 サイバー騎士は、実年齢から実年齢−17歳までの範囲で外見年齢を設定する事ができます。この外見年齢と実年齢の差がサイバー化の時期となり騎士団への参加した経緯が異なります。

 サイバー騎士は人々を守る剣として必要な戦力を高める為に必要な改造は認められていますが、本来の外見と異なる外見を作る等、サイバー騎士としての責務を全うすることに関係のない改造を加える事は禁じられています。これは騎士団が一般の民衆から支持される存在である為に、役割を果たす上で不要な特権を与えないという方針で定められたものです。

【アイアンメイデン】
 アイアンメイデンは、連邦騎士団付きの支援要員で、連邦の軍事機構と独立してます。連邦の都市駐留部隊に命令される事もありませんが、命令する事もできません。騎士団の行動に付き従い、通信・医療・整備他様々な実務作業でサイバー騎士をサポートするのがその任務となっています。騎士団の作戦行動において、騎士団参謀が行う作戦立案と駐留部隊との折衝、サイバー騎士が行う前線での接近戦以外の全てがアイアンメイデンの仕事です。
 騎士団の成立過程において協力を申し出たオールサイバー以外の志願者を後方任務として配置した経緯で生まれた職業で、通信・医療といった行為を主な任務とする影響か女性が中心となっています。

【騎士団参謀】
 騎士団参謀は、連邦騎士団内の頭脳集団で、連邦の軍事機構と独立しています。騎士団の作戦行動におけるサイバー騎士への助言と作戦行動に伴う現地駐留部隊との調整が主な任務です。作戦行動に必要であると騎士の承認が得られれば、騎士団参謀は連邦法に基づいて現地の連邦加盟都市から駐留部隊の2割までの戦力を借り出す事が許されています。

【投降中東兵士】
 投降中東兵士は、UMEから連邦に投降し、連邦に従う事を選んだ元UME兵士です。戦いに嫌気がさした、自分の身内だけでも豊かなヨーロッパに住ませたい等理由やUME軍での立場は様々ですが、連邦内では現地のサイバー騎士預かりの身柄で、非常に弱い立場にあります。
 元職業をUMEの、マスタースレイブパイロット、支援車両パイロット、サイバー猟兵から選択する事ができます。各職業の能力や役割についてはUMEの職業解説を参照してください。

【エスパーコマンド】
 エスパーコマンドは、ヨーロッパの生命線『カルネアデス』を守る為、連邦に協力を申し出たエヴァーグリーンのエスパーやそのサポートスタッフです。エヴァーグリーン自体はUMEとの戦闘に否定的立場を取っている為、外人部隊として微妙な立場にいます。
 元職業をエヴァーグリーンの、平和条約巡察士、エンジェル、医療スタッフから選択する事ができます。各職業の能力や役割についてはエヴァーグリーンの職業解説を参照してください。