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(1)軌道エレベーター『セフィロト』 |
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軌道エレベーターとは、赤道上空に静止した宇宙ステーションと地表を結ぶケーブルを張り、そのケーブルを伝たわせてエレベーターを走らせ、地表−静止衛星軌道−地球引力圏外の往来を可能とする物です。
この軌道エレベーターを使用すると、従来のロケットよりも遙かに安いコストで、安全かつ手軽に宇宙へ物資を運ぶ事が出来ます。地上と宇宙を結ぶ究極の輸送手段なのです。
セフィロトは、地上に置かれた高層立体都市『イエツィラー』と、赤道上空衛星軌道上に静止した宇宙ステーション『アッシャー』、そして二点を結ぶケーブルで構成される予定でした。
しかし、審判の日に宇宙ステーション『アッシャー』は失われてしまっています。
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(2)高層立体都市『イエツィラー』 |
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高さ1000m、直径500mの円筒状の超巨大建築物です。
居住する人間が生存に必要な物全てをその内部で賄える、高層立体都市として建設されました。
審判の日の影響で上部が崩れてしまっており、それが地上からも確認出来ます。
ただ、防空用の設備は生き残っているらしく、空からうかつに近づくと対空機銃やミサイルの洗礼を浴びる事になります。その為、最初の内は何度か試みられた建物の上部から侵入する方法は、今では誰も行わなくなってしまいました。
建物内は常識はずれに広く、1フロアは高さ50m程で、地上だけでも20フロア程度あると見られています。
フロア毎に、小さな都市と行って良い規模の建物が納められ、かつては道路なども整備され自動車でも中を走れるようになっていました。しかし今では、審判の日以降に改装、改築が行われ続けたらしく、道は迷路のように複雑になっており、また戦闘の影響で通れなくなっている部分があるなどして、うかつに迷い込むと二度と出てこられません。
更に建物の中となると、廊下の結びつきがより複雑になります。また、通気ダクトや下水道、ダストシュートなど、本来は通路ではない所まで通路として利用されている場合があり、簡単には探索し尽くす事は出来ません。それに、そう言った場所での敵の奇襲には常に警戒を要します。
イエツィラーの地上部分は、幾つかのフロアを纏めて1つの区画として10区画に別れていると言われており、現在は第1区画のマルクトのみがビジター達の活動圏となっています。
■都市区画『マルクト』
本来は、研究員やその家族の生活空間として設計された場所で、イエツィラーの1フロア部分になります。
ここもタクトニムが徘徊していますが、現在までの戦闘で入り口近辺の掃討は終わり、その部分は都市としての機能を回復しつつあります。
しかし、人間と見分けのつかないタクトニムが密かに紛れ込んでいたり、時に野盗やタクトニムによる大規模な襲撃があったりと、絶対に安全とは言い切れません。また、人間同士の争いも、常に発生しています。
【都市マルクト】
高層都市イエツィラーの入り口を入ってすぐの場所に造られた人間の街です。
ビジター達の活動拠点になっています。
【都市中央警察署】
マルクトの中央にある、最も堅牢な建物です。
現在はタクトニムの活動拠点となっています。
【都市中央病院】
マルクトの中心にある病院で、都市中央警察署に隣接しています。
タクトニム達が病院として使用しているらしく、負傷したタクトニムが出入りしています。
病院にある機材や薬は金になるのですが、非常に危険である為、病院への突入を試みる者はあまりいません。
【ショッピングセンター】
過去にはショッピングセンターだった廃墟です。
未だに多くの物資が残っており、とりあえず回収に行くには良い場所とされています。
もっとも、ビジター達が多く訪れる分、タクトニムも多く集まっており、戦闘になる確立は非常に高くなっています。
ここに行って帰ってこれたらビジターを名乗って良いと、ベテランのビジター達は良く言います。
【オフィス街】
廃墟となったビジネスビルの並ぶ地域です。
あまり高価な物は在りませんが、会社で使っていたコンピューターなどの備品がそのまま捨て置かれており、そこから使える部品を回収する事が出来ます。お金も落ちていたりしますが、米ドルなので何の役にも立ちません。
あまりタクトニムとの遭遇はありませんが、会社の警備用のシステムが生き残っている場合があり、警報を鳴らされて周囲のタクトニムを呼ばれることがあります。
【居住区】
廃墟となった普通の住居が並ぶ地域。
個々の家から地道に物資を拾い集める事になります。危険度は低いですが、民生品に高い物などそうそう無く、稼ぎは少ないです。
もとが家だけに住み良いのか、たまにタクトニムが巣くっている事があり、そう言う巣に遭遇すると危険度は一気に跳ね上がります。
【高速エレベーター】
上のフロアに上る為のエレベーターで、大型キャリアを乗せられるくらいの大きさがある物から、あくまでも人間が乗るサイズの物まで多数在り、この都市区画『マルクト』に限らずセフィロト内に点在しています。
どの区画に行けるのかは、エレベーターによって違います。
重要な区画には、エレベーターを乗り継がないと行けない事も珍しくありません。
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(3)セフィロトに住む者達 |
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■タクトニム
タクトニムとは、セフィロトの内部を徘徊するシンクタンクやモンスターの総称です。知能の高いタクトニムとの遭遇により、この呼称はビジター達にも知れ渡っています。
実際には、セフィロトに潜む存在はタクトニムだけではないようなのですが、詳しい事はまだわかっては居ません。
また、タクトニムの様な存在が何故居るのかなども、まだわかっていない状態です。
タクトニムは基本的に、人間よりも戦闘能力や生存能力で勝りますが、知性や心の有無については個々それぞれで、虫程度の知能しかない物も珍しくはありません。
タクトニムは人類を敵対視‥‥無くとも強い競争心を持つらしく、遭遇すればほとんどの場合に戦闘になります。
タクトニムは主に、モンスターとシンクタンクの2種類に分かれます。
【モンスター】
植物、動物、あるいは人間の遺伝子‥‥時には、身体そのものを改造して作られた生物兵器です。
基本的に高い身体能力を有しています。知性は、ほとんど無い者から、高い知性を持つ者まで様々。外観もまた多様で、多くは異形の身体を持ちますが、希に素になった動物や人間と見分けのつかない姿の者もいます。
武器は、爪や牙、毒素などの自身の肉体に備わった物が基本ですが、人間が使う武器や兵器をそのまま使う者もいます。中には身体をサイバー化して、戦闘力を更に強化したり、身体に武器を内蔵したりしている者もいます。また、超能力(あるいは超能力としか思えない特殊な力)を使うモンスターもいます。
・ケイブマン
体高2m程もある、皮膚をはがされて筋肉が剥き出しになったかのような異様な外見のモンスターです。
赤外線視覚と肉体再生能力を保有。筋肉が不気味に膨れあがった見た目の通り、力が凄まじく強く、その爪でマスタースレイブの装甲を引き裂くくらい事はやってしまいます。また、動きも俊敏で、格闘戦ではかなりの強敵となります。一方、知能は低く、猿と同じ程度です。
比較的浅い層に居る為、ビジターと遭遇する事も多いです。
・ビジターキラー
異形のモンスター。紫色の皮膚に覆われた筋肉質の肉体と表情のない白い頭部、背中に格闘/作業用の腕を持っています。
両腕を武装サイバー化しており、右腕に7.62mmバルカン。左腕に12.7mmオートライフルと取付型40mmランチャーを装備。ハーフサイバー用高機動運動装置をも装備しており、高機動運動を使用出来ます。
また、背中の腕は恐ろしい程に強力な力を有しており、爪でMSの装甲を引き裂き、掴めばサイバーを握り潰す事さえ出来ます。
戦闘能力はかなり高く、人間には不可能な俊敏な動きで物陰から物陰へと移動しながら、的確に銃弾を撃ち込んでくる恐ろしい敵です。
知能は人間並みですが、会話をする能力は持っていません。仲間とは、背中の腕でハンドシグナルをおくりあって交信します。
単独から数名のチームで活動。時に、強力なタクトニムの指揮下に入る事もあります。
ビジター抹殺用のタクトニムと言われており、目撃例の極端な少なさは、遭遇したビジターの末路を暗示していると言えるでしょう。
・イーターバグ
人間サイズの、直立した黒色の蟻のような外見のモンスターです。
手足は両方とも2本ずつ。全身は外骨格に覆われ、オールサイバーと同程度の防御力があります。
口から強酸を飛ばし、攻撃する事が可能。また、人間の使う武器を使用する事も出来ます。
知能は低く、感情は一切無し。命令と本能にのみ従って動きます。
名前の通りに食欲が旺盛で、戦闘が終わった後にはそこから可食物の一切が消え失せます。戦闘中、敵を貪り始める者も少なくありません。
知能が低い為か、他のタクトニムを襲っている姿もよく見られます。
【シンクタンク】
人工知能で自律行動する機械兵器です。
虫型の小型の物や、マスタースレイブ型、戦車型の大型の物など種類は様々。中には、人間と変わらない外見を持つ、サイバー型シンクタンクも存在します。
高度な戦術的思考でもって他のシンクタンクを指揮したり、人間を装って街に紛れ込んだりする事の出来る、高度な人工知能を装備した物も存在します。
・X-AMI38スコーピオン
シンクタンクの一種で、独自判断で行動(厳密には戦車ではなく、移動式機銃座と呼ぶ)足を広げた状態で畳2枚分(2m×2m)程度で、主に基地内警備に使用。8本の足は人間が行える全ての移動をこなし、大理石の床でも殆ど音を立てない(ゴム靴を履いた人間程度)。
電気動力(1HBで1日の行動可能、定期的に自ら充電装置へ行き充電)。2本の格闘用クローにはMSや装甲車両の装甲を破る程の威力がある。また、格闘用クローには7.62mm機関銃が内蔵されている。
自由に稼働する尻尾の先に据えられた5.56oバルカンにはカメラも搭載されており、遮蔽物の影から尻尾の先だけを出して射撃する事が可能。
タクトニムではなくただの兵器に過ぎないのですが、もともと警備用に置かれていたのと、非常に性能が良い事から、今も使われています。
・ソーサー
大きめの皿を二枚重ねたような形の浮遊物です。
上部に突き出た二重反転ローラーで浮上、ゆっくりと宙を移動します。
皿のような2枚の軽装甲板の間に挟まれるように、カメラとマイク、ヘッドライト二つ、更に38口径拳銃と同威力の銃が二つ装備されています。
敵と遭遇した際は、銃で攻撃しながら接近。装弾数9発ずつの弾を撃ち尽くしても敵が残っているようなら、自爆して周囲にダメージを与えます。この爆発の威力は、プラスチック爆弾と同程度で、MSでも損傷を免れる事は出来ません。
知能は低く、しばしば他のタクトニムを襲っている事があります。
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