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歴史

 南米では、審判の日の後の激動の中、政府はその形を保つ事ができず、国家という括りは消滅していきました。
 かわりに台頭してきたのが、元々南米で大きな力を持っていたマフィア達です。
 彼らはかねてからあった麻薬密売ルートを使って南米各地へ物資を流通させ、そこから得られる莫大な利益をもって勢力を拡大し、実質上、南米の支配者となりました。

 現在のブラジルにも政府と呼べる存在がありません。もちろん、法の正義も失われてます。
 その為、治安は非常に悪く、犯罪は日常茶飯事。野盗が旅人や集落を襲う事件も毎日のように起きています。
 無論、セフィロトも例外ではなく、セフィロトを出入りする交易商などが襲われる事は良くありますし、セフィロト自体に対しても何度か大規模な襲撃が行われています。

(1)セフィロト近隣の都市/離村
 セフィロトはジャングルの奥に在る為、他の離村や都市に行くには、アマゾン川まで出て船で移動する事になります。道がないので、あまりジャングルの中を歩いて旅する人はいません。
 移動手段となる船は、手漕ぎのカヌーが一般的で、水素エンジンのモーターボートが小数。比較的大型の船によるセフィロト−マナウス間の定期航路も有り、荷物や人を毎日運んでいます。
 川の上の移動にも野盗の襲撃の危険はつきまとう為、定期航路の船には護衛が必ずついています。

■都市マナウス
 セフィロトからアマゾン川に出て、ボートで何日か下っていくと南米の都市マナウスがあります。交易商などは大概がそこからやってきます。
 マナウスは、セフィロトから回収される部品の売買がもたらす富で大いに潤っています。
 マナウスの方がマルクトよりも広く人も多い為、遊んだり買い物をしたりするなら、マナウスに来た方が良い場合もあります。特に、武器装備弾薬以外の品物は、マナウスの方が遙かに量が豊富で質の良い物が安くそろっています。ただし、ビジターズギルドの保護は無いので、何が起こっても自己責任です。
 良くも悪くも活気があり、人間同士の争いや事件には事欠きません。

■離村
 途中の川岸にも幾つかの集落や小さな離村があり、漁業や農業で生活する人々が住んでいます。
 彼らは困った事があるとセフィロトまで来て、金で動いてくれるビジターにその解決を依頼する事があります。

(2)セフィロトの外の人々
 ブラジル人は、おおらかで、はじけるような明るさを持つ、エネルギッシュな国民性の人々ですので、生活は苦しいですが暗さはあまりありません。
 サッカーは未だに国民的スポーツであり続けていますし、ラテン音楽とダンスは娯楽として立派に残っています。

■大型離村/都市の人々
 例外なくマフィアの支配下にあり、食料も、燃料も、仕事も、安全も、全てマフィアが提供していますので、マフィアとよろしくやっている人は羽振りが良く、そうでない人はそれなりに生活しています。
 ちゃんとした銃火器で武装した訓練された兵士による自警団を持ち、時にはマスタースレイブや戦車などを擁している事もあります。

■離村/集落の人々
 基本的に貧しく、多くは漁や農業で暮らしています。また、マフィアの下で、麻薬の原料となるコカの栽培をやっている所もあります。何にしても生きるのが精一杯な状況です。
 武装をしている場合もありますが、拳銃や猟銃、良くても自動小銃止まりです。

■マフィア
 今の南米の実質的な支配者達です。
 今、南米で最も活気づいているのがこれら犯罪組織で、審判の日以前からあった密輸ルートを拡大し、コーヒーや麻薬などの貿易を行う事でその力としています。
 現在の南米では大小無数の組織が存在し、日々縄張り争いに明け暮れています。
 小規模な組織は野盗と同程度といった規模だったりしますが、大規模な組織ともなると、審判の日以降の混乱期に企業や軍隊などを取り込んだりしているので、戦力や技術レベルが相応に高くなっています。
 あくまでも犯罪組織ですので善良などという言葉とはほど遠いのですが、組織であるが故に秩序や対面を重んじなければならない事も多いため、組織が大きくなればなるほど一定の秩序を持つようになります。
 その為、それが例え信じすぎてはいけないという危機感を孕んだものであっても、何の保証も無い連中よりもましだと、マフィアの大組織は民衆からそれなりに信用されてもいます。
 まともな生活を送ろうとするとどうしてもこれらマフィアに頼らざるを得ませんので、一般にはそれほど嫌われてはいません。マフィアになって立身出世をと夢見る若者も大勢居ます。

■野盗
 野盗とは、近隣の離村を襲い、食料や燃料などを強奪して暮らしている武装盗賊集団のことです。
 一般に悪人面をした者が多く、ジェントル然とした者はまずいません。皮のジャケットに派手に鋲を打ったものや、チェーンや刺などの飾りのついた、いかにも『強そうな』格好を好みます。これは威圧の効果と戦闘においての実用性を両立するためです。また、威圧から発生したファッションとして、彼等の間ではスキンヘッドやモヒカン頭、刺青などが流行っています。
 セフィロト近辺に出没する野盗は、セフィロトを訪れる人を道中で襲ったり、周辺の集落を襲ったりしています。また、時にはセフィロト自体に襲撃をかけてくる事もあります。
 法も秩序もない連中ですので、非常に恐れられると同時に強く憎まれています。
 マフィアも、野盗の存在は交易の障害になることから、野盗とは敵対している事が多いようです。もっとも、マフィア子飼いの野盗という存在も珍しくはないのですが。